岡山県立西大寺高等学校
国際情報科Q&A 2008.12.26
受験生の方から、国際情報科についてもっと情報がほしいという声が寄
せられています。そこで国際情報科の内容の紹介のペ−ジを作りました。
西大寺高校 国際情報科の紹介 |
英語とコンピュ−タを武器に、将来国際的な舞台で活躍できる人材の育 成を目指し、平成11年(1999年)4月、普通科のクラスの一部を 改編し、国際情報科という名で新学科を設置しました。全国的にも珍し い学科で、普通科文系の流れをくむ全県学区の学科です。今年で創設 10年めを迎えました。国公立大学の文系学部への進学を目指した指導 をしており、卒業生は英語とコンピュータの技術を活かし、大学卒業後、 教員、公務員、一般企業、国際社会で働く等、幅広い分野で活躍してい ます。 |
2.国際情報科で学ぶこと
普通科文系コ−スに近い学習の中で、特に英語の力と、コンピュ−タ を利用できる力を伸ばすための勉強をします。英語の授業では、「国際 コミュニケ−ション」「時事英語」等、普通科にはない科目があり、 英語でのディベ−ト(討論)をしたり、英語の本の多読をするなどユニ− クな授業があります。これに加えてコンピュ−タを利用するための授業 があり、検定取得をすることも可能です。また大学入試センター試験で 数学UBの代替科目として情報関係基礎が受験可能であるため(大学 によって扱いに違いがあります)、情報で得点を取り、受験に有利にな るように頑張っている生徒がたくさんいます。英語と情報の授業時間数 はあまり多くならないようにして、普通科文系コ−スの生徒とほぼ 同じと言える授業体系で、進学に向けての学習ができるようになっ ています。 |
3.生徒が築き、受け継がれる気風と伝統
これまでの卒業生が、良い気風と伝統を築いてくれました。在校生も 国際情報科の生徒としての誇りを持ち、「英語とコンピュータは誰 にも負けない」という気構えを持って学習に取り組んでいます。 国情科(校内では国情(コクジョウ)と略して呼んでいます)生徒 の気風は「何事にも前向きに頑張る積極性、失敗を恐れず、物怖じせ ずチャレンジする」です。例えば、岡山県の募集した「木の潤い空間 」事業に応募し、その企画が認められ、多目的ホールが立派な部屋に 改装されたのも、国情科生徒たちの活躍によるものです。大学で行わ れるスピーチコンテスト等にも積極的に挑戦し、自分を磨いている生 徒も多く、大学入試ではAO入試や推薦入試向きな生徒が多いと言え ます。 |
4.平成19年度の国際情報科に関連した行事や取組
(1)海外短期研修(オーストラリアホームステイ) 国情科1年生は7名参加しました。 (2)イングリッシュキャンプ(英語合宿) 1・2年生合同で実施。1年生は2年生の英語力や活動に取り組む姿に大いに刺激 され、英語学習への動機付けになりました。1・2年生の親睦も深まりました。 |
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(3)岡山大学留学生との交流会 2年生対象は6月16日(土)、1年生対象は11月17日(土)に実施しました。 (4)国際理解講演会 講師は立命館大学の学生2名。11月30日(金)に実施しました。 (5)異文化交流体験報告会および異文化理解講演会 2月8日(金)に実施。この1年間で異文化交流を体験した生徒の体験談を聞きまし た。海外生活体験のない生徒も情報を共有することができました。講演会ではJICAか ら講師をお迎えし、国際貢献について学びました。 (6)第1回英語スピーチコンテスト(1・2年) 2月22日(金)7限のLHRにて開催。国際情報科生徒全員がスピーチ原稿を書き、 1・2年生のクラス予選を勝ち抜いた10名でコンテストを行いました。 (7)各種スピーチコンテストに参加 ・第24回近県高等学校英語弁論大会(10月27日、高松大学主催、レシテーショ ン の部、2年7組副島優清美さんが優秀賞) ・第1回岡山県高等学校英語スピーチコンテスト(9月15日、高教研英語部会主催、 1年7組中山亜利紗さんが出場) ・ 第5回観光に関する英語プレゼンテーションコンテスト(7月21日、岡山商科大学 主催、3年7組 原 愛実さん、小林美佐子さんが第3位) |
5.平成20年度の国際情報科に関連した行事や取組
(1)海外短期研修(オーストラリアホームステイ)7月28日(月)〜8月12日(火) 国情科1年生が13名参加しました。 (2)イングリッシュキャンプ(英語合宿) 12月18日(木)、19日(金) 12月18日(木)〜19日(金)の1泊2日の日程で、国際情報科1・2年生がイングリッシュ キャンプに行ってきました。寒さにもめげず、青少年閑谷学校にて本校のALTのアンドリ ュー先生をはじめ、県下のALT10名の先生方と英語力に磨きをかけました。2年生国際情報 科の生徒は実行委員を組織し、入念な準備、また当日の司会や運営を英語 で行うなど大 活躍でした。特に英語によるディベート(英語討論)、スキット(英語による寸劇)では リーダーシップを発揮し、素晴らしいパフォーマンスができたと思います。参加した生徒 皆がこのキャンプで得た経験や自信を今後の英語学習に大いにつなげていってほしいと思 います。 |
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(3)岡山大学留学生との交流会 2年生対象は6月14日(土)、1年生対象は10月4日(土)に実施 (4)国際理解講演会 10月31日(金)に実施。RSK山陽放送制作局報道部専門部長,前カイロ支局長斉藤 真一氏に「カイロ・中東報告」という演題で講演をしていただきました。 (5)異文化交流体験報告会および異文化理解講演会 2月20日(金)に実施予定 (6)英語スピーチコンテスト(1・2年) 2月6日(金)に実施予定 (7)ALL ENGLISH DAY 毎週水曜日が1年生対象、木曜日が2年生対象。 *1日をALL ENGLISHで過ごす。ALTのアンドリュー先生が国際情報科クラスのSHR に来て、英語で連絡事項を伝えたり、清掃も一緒に行います。 (8)英会話サロン・・・気軽かつ真剣に英会話を楽しみ、海外生活、社会生活でのマナ−を学 びます。 *毎週水曜日、木曜日の放課後4時50分まで、4棟1階の国際交流室にて開催。講師は 元フライトアテンダントの小畑浩子先生。 |
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6.TOEIC, TOEIC Bridgeについて
国際情報科の生徒は次のものを受験し、自分の英語力を測る尺度として、また英語力 を伸ばす動機付けとして、さらには進学の際に有利な条件をそろえるために頑張ってい ます。 ○1年生・・・年に3回(7月、12月、3月)TOEIC Bridge(TOEICの前段階のもの) を受験 ○2年生・・・年に2回TOEICを受検(6月と1月) ○3年生・・・TOEFLも受験可能(昨年は6月に実施、13名が受験) TOEICの受験を希望する者は外部で受験する。 *下記の例ように大学・短大の入学試験でTOEICのスコアが出願条件として利用されていす。 ○愛知県立大学(文学部/英米文学科)550点 公募制推薦入試 ○北九州市立大学(外国語学部/英米学科)640点 全国推薦入試 ○都留文科大学(文学部/英文学科・比較文化学科)490点 公募制推薦入試 ○琉球大学(法文学部/観光科学科) 520点 推薦入学U ○京都外国語大(全学部) 550点 自己推薦入試 ○同志社大学(学芸学部/英語英文学科) 510点 AO方式入学者選抜 ○京都産業大学(外国語学部・文化学部) 450点 AO入試 ○ノートルダム清心女子大学(全学) 非公表 公募制推薦入試 |
7.このような英語スピーチコンテスト等にも積極的に
チャレンジしています
・第20回獨協大学全国高校生英語スピーチコンテスト(9月) ・岡山商科大学 観光に関するプレゼンテーションコンテスト(7月) ・ND清心女子大学 ND杯スピーチコンテスト(9月) ・山陽学園大学 英語スピーチコンテスト(10月) ・高松大学 スピーチ・レシテーション(英文の暗唱)コンテスト(10月) ・岡山県高校英語スピーチコンテスト(9月) |
8.最近の国情科卒業生の進路状況
平成20年度も、推薦入試で岡山大学文学部、マッチングプログラムへ合格する等、 順調に進路決定が進んでいます。過去の進路状況は次の通りです。 (1)平成19年度 国際情報科卒業生(40名)の進路 国公立大(8名)、私立大(22名)、短期大学(公立1名、私立1名)、 専門学校(6 名)、就職(公務員1名[消防士]、サービス業1名) @ 国公立大学(8名)・・・AO入試・推薦入試では4名が合格 ・大阪大学(外国語/イタリア語) 一般前期 ・岡山大(経済/経済) 一般前期 ・岡山大(MP[マッチングプログラム]) AO入試 ・岡山大(教育/学校・中学英語) AO入試 (CT試験+英語の面接+志望理由書) ・佐賀大(経済/経済システム) 一般前期 ・静岡大(人文/言語文化) 一般前期 ・島根県立大(総合政策/総合政策) AO入試 ・北九州市立大(外国語/英米) 推薦入試 (TOEIC 650点以上+英語の面接) A 私立大学(22名) ND清心女子大(英語英文2名、人間生活1名、日本語日本文1名)、 関西外大(国 際言語)、京都外大(英米語)、関西学院大(社会)、 龍谷大(国際文化)、関西大(総 合人文)、駒澤大(グローバル)、 神戸女子大(日本語日本文)、神戸女学院(英文)、広島修道大(国際政治)、 大阪芸大(放送)、就実大(2名、実践英語)、京都産業大 (経済)、 同志社女子大(日本語日本文)、武庫川女子大(健康スポーツ)、 関西福祉大(社会福祉)、日本大(国際ビジネス)、くらしき作陽大(栄養) B専門学校(6名) 看護、美容、外国語、商業実務(エアライン)、歯科衛生、ダンス C平成19年度の国情科卒業生の特徴 ・国情科らしい生徒が多かった。一例を挙げるとTOEIC(トーイック:英語による コミュニケーション能力を測る全世界共通の試験)で800点以上取った者1名、 実用英語技能検定準1級を取得した者が2名出た。3年次には希望者がTOEFL(ト ーフル:米国の大学・大学院留学のための英語能力試験)に挑み、大学での学習に つなげた。 ・英語を話すのが得意な生徒、皆の前で物怖じせず話せる生徒達はそれらのスキルを 活かし、AO入試や推薦入試で合格することができた。センター試験の「情報」で 高得点が出せたことも有利な材料だった。・国情科の特徴的な授業である国際コミ ュニケーションでは、英語によるディベート ・プレゼンテーション・多読等に取 り組み、英語を道具として使う技術を身に付け ることができた。国際コミュニケ ーションの授業内容については、大学の推薦入試の面接試験等でもアピールする材 料となった。 ・入学当初の将来の希望は「通訳」などと答える生徒が多かったが、留学生との交流 会、国際理解講演会等の国際交流行事を通じて、国際関係論に興味を持つ者、日本 語教師を志す者等、志望が多様化していった。国際交流行事を自分の中で上手に消 化し、将来の志望へつなげていった。 ・英語によるディベート大会、英語のスピーチコンテスト等、いわゆる対外試合に積 極的に参加することによって、数々の経験を積むことができ、自信が芽生え、進路 の決定の際にも大きな自信となった。経験は人を育てる。「木の潤い空間」整備事 業でも、企画力プレゼンテーション能力を活かし、活躍した。 ・卒業生のアンケートでは満足している点として、「英語の授業が多い」、「国情科 特有の授業がある」、「国際交流の行事が多い」、「良い仲間に恵まれた」等が挙 げられた。 (2)平成18年度 国際情報科卒業生(80名)の進路 ほぼ全員が進学希望であった。進路希望は多岐にわたっており、志望は経済・法学・ 国際・商学等さまざまであった。国公立大学へは10名の生徒が合格した。(内訳は、 推薦入試2名、一般前期6名、一般中期1名、一般後期1名合格) @ 国公立大学(10名) ・大阪教育大学(教育 小学/芸術体) 推薦 ・香川大(教育 人間発達環境) 推薦 ・愛媛大(教育 情報/情報教育) 一般前期 ・琉球大(法文 観光科学) 一般前期 ・尾道大(芸術文化 日本文学) 一般前期 ・県立広島大(人間文化 国際文化) 一般前期 ・北九州市立大(外国語 英米)2名 一般前期 ・大阪教育大(教育 障害児教育) 一般後期 ・下関市立大(経済 国際商) 一般中期 A 私立大学(主なもの) 京都産業大、京都外国語大、関西外国語大、神戸学院大、神戸女学院大、龍谷大、 山陽学園大、ND清心女子大(本校の3つの学科を合わせて、推薦入試・一般入 試で49名が合格、うち30名が進学)、広島修道大 B専門学校 岡山赤十字看護専門学校 等 (3)平成17年度 国際情報科卒業生(80名)の進路 @ 合格者数(国公立大学合格者数、延べ17名) 国立大学 9名(男4、女5) 公立大学 8名(男1、女7) 私立大学 73名(男23、女50) 公立短期大学 1名(女) 私立短期大学10名(女10) A 進学先 ・国立大学 広島大3(経済学部1、文学部2名はAO入試で合格) 岡山大2(経済学部1、経済学部夜間主1名) 山口大2(経済学部1は推薦入試で合格、人文学部1) 愛媛大2(法文学部夜間主) ・公立大学 岡山県立大1(看護学部、推薦入試で合格) 神戸市外国語大1(外国語学部ロシア語学科) 山口県立大2(国際文化学部、1名は推薦入試で合格) 奈良県立大1(地域創造夜間主) 県立広島大1(人間文化学部国際文化学科) 尾道大1(芸術文化学部日本文学科) 都留文科大1(文学部国文学科) |
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